古都カシャーンで生まれたこの一枚は、伝統の華やかさの中に静けさと優しさを宿した、上品な作品です。
ベースに広がるのは、ダスティーローズ。時を経た薔薇のように落ち着きのある色合いが、空間に穏やかな温もりをもたらします。その上を彩るのは、淡いブルーと白の繊細な紋様。中央のメダリオンや花唐草が、まるで朝靄の中に咲く花のように浮かび上がり、見る角度によって優しく光を返します。
ダスティーローズの温もりと、淡いブルーの清涼さ。相反するようでありながら、互いを引き立てる絶妙なバランスが、この絨毯を一枚のアートとして成立させています。
細密な織りはカシャーンならでは。高密度に結ばれたウールはしなやかで艶やか、足元に感じる柔らかな弾力が、上質な時間を演出します。華やかさではなく、静けさで魅せる気品。柔らかな色の重なりが、まるで心の奥に光を落とすような、穏やかで美しい一枚です。

















