イラン南東部・ケルマンの工房で織り上げられたこの一枚は、
淡い色と濃い色が響き合う色彩の妙が魅力です。
中央に配されたメダリオンを囲むように、ピンクや青の花々が咲き誇り、
淡いトーンの花弁が光を受けてやわらかく浮かび上がる一方、深みのあるブルーやバーガンディが全体を引き締め、まるで春の庭園を遠景と近景で描いた絵画のよう。
ケルマンらしい繊細なグラデーション染めが、花びらや葉の陰影を自然に表現し、
見る角度によって異なる表情を生み出します。淡い色がもたらすやさしさと、濃い色が支える重厚さ。その絶妙な調和が、空間に「深みのある優雅さ」を与えます。
上質なウールを高密度に織り上げた質感はしなやかで、まるで花びらを撫でるような柔らかさ。時間とともに艶が増し、歳月の中でさらに美しく育つ一枚です。

















