中央アジアの草原地帯で、遊牧の民によって織り継がれてきた、縦糸にシルクを用いた、非常に珍しい
細やかで張りのある織りは、熟練の職人による高度な手仕事の証です。
この一枚は、トルクメン伝統の色——深紅の赤を基調とした、力強くも上品な美しさを放ちます。
赤は「生命」「勇気」「富」を象徴する特別な色。
羊毛を天然の茜の根で染め上げたその色は、時間の経過とともに深みを増し、まるで夕陽に照らされた砂漠のような温もりを感じさせます。
中央には幾何学的な【ギュル(Gul)】文様が整然と並び、その規律の中に微妙な揺らぎを残すことで、人の手で織られた温度が伝わります。縁には細やかな装飾文様が巡り、まるで額縁のように全体を包み込む構図。
見るほどに奥行きがあり、静かな情熱を感じさせる一枚です。

















