みなさま、初めまして!!私は新しく調度品の亀川の仲間になった坂口です。
入社して早々ですが、私もこの度のイラン研修に参加させていただきました。イラン研修の学びや感動をブログにてご紹介させていただきます。
今回は最高品質のギャッベを生産している「ゾランヴァリ社」を見学してきました。
ゾランヴァリ社では糸紡ぎ、手織り、染色、最終仕上げまでを一貫して管理し、最高品質のギャッベを作り出しています。こちらでは、ゾランヴァリ社のギャッベができるまでをご紹介したいと思います。
ゾランヴァリで使われる糸は最高品質!1年で1番油分を含んだ「冬を越した毛」を春に刈り取り、遊牧民の女性が手で紡ぎ工場に届けられます。
紡ぐとは糸を撚(よ)ることを言います。
①写真の地面に置いてある丸いコマのような道具を回転させ羊毛を撚ります。
②同時に片方の手から少しずつ羊毛を導き出しさらに撚る
この繰り返しです。簡単に言ってますがもの凄く難しいです。私も挑戦しましたが全然できませんでした。
熟練の遊牧民の方でも1日で紡げる糸は500グラム。ギャッベのリビングサイズだと1枚20キロ以上あるものもあります。手間暇かかっているのかお分かりになりますでしょうか。
なぜ手紡ぎにこだわるのか?手紡ぎは滑らかな手触り、強い弾力性を併せ持つから。古い絨毯で綺麗に現代まで残っているのは手紡ぎのものばかりだそうです。
ここで最高品質の糸が出来上がります。
染色工場にて、ゾランヴァリ社.CEOハミット・ゾランヴァリさん自らギャッベに使用する「糸」についてお話して下さいました。ハミット・ゾランヴァリさんが両手に持っている糸ですが、右に見えるのが「ルリバフ」の糸、左に見えるのが「アマレ」の糸です。写真でわかりにくいかもしれませんが、右側の最高ランクの「ルリバフ」の糸はしなやかで糸が細いのがわかっていただけるでしょうか?
続いてご紹介するのが、染色博士ことレザー・レザリさんです。
こちらの工場でつくり出している色糸はなんと300種類以上もあるんです!この全ての配合を任されるレザー・レザリさんは、まさに染色博士です!染色と一言に言ってもゾランヴァリの糸は全て手紡ぎのため、糸の太さや強度が1本ずつ違うため微妙な調整が必要だそうです。まさに職人技ですね。
いよいよ染色です。
大きな窯の中に大量の染料と、糸を入れてぐつぐつと火にかけていきます。まず驚いたのは染色に使う染料の量!!窯の中いっぱいに惜しげもなく染料を投入し、イランの屈強な男性たちが力強くかき混ぜています。実際に体験してみましたがすごく重い!!しっかりかき混ぜた後は、この窯の中で火にかけ24時間~48時間かけ糸に色が入っていきます。
1番時間がかかる色は赤色で48時間!一番難しい色を訪ねてみると「全部」だそうです(笑)
染め上がった糸を干ししていきます。ちなみに夏のイランは毎日40度を超える熱波で湿気もなく洗濯物もすぐ乾いてしまいます。色鮮やかに染まった色糸が並びすごく綺麗ですね。1本1本しっかり染まっており、羊毛の油もしっかり含む最高の糸の出来上がりです!
こうして染め上がった色糸を使い、遊牧民の女性がギャッベを織りこんでいきます。
①経糸を2本とる
②縦糸に色糸を結びナイフでカットする
③一列結び終わったら緯糸を通す
④緯打具でたたき結び目を締める
この繰り返しを、何千、何万回も繰り返し織り続けます。一枚完成するまでに、100㎝×150㎝サイズで3か月から4ヵ月かかります。200㎝×300㎝などの大きいものだと4人がかりで1年以上かかります。
実際に織る姿を見学しましたが、ものすごいスピードで織っていきます。それでも1日に数センチ織るのがやっとだそうです。
今回はここまでです。まだまだギャッベは出来上がりません。次回お楽しみに~
坂口
【日時】
8/19(金)13時~19時
8/20(土)10時~19時
8/21(日)10時~17時
入場無料・予約不要・駐車場無料
【場所】
福山ビッグローズ
(広島県立ふくやま産業交流会館)
広島県福山市御幸町大字上岩成字正戸476-5
亀川で所有しているギャッベは全てオンラインギャラリーに掲載しておりますので、こちらも合わせてご確認ください。
事前来場予約でオリジナルエコバックもプレゼントさせていただきます。
●「こんなに1度に沢山のギャッベを見たのは初めてです。目の保養になりますね」
●「広いスペースに並べてあるので見やすいです。自分のペースでゆっくりと見れるのが良いですね」
●「うわ~。気持ち良い。今持ってるギャッベと全然肌触りが違う。こんなギャッベがあるんですね。やっぱり実物を触らないと分からないですね」
●「出会ってしまいました」
●「創業74年で信頼ある会社なので間違いのないものだと思いました」
●「ギャッベを大事にされている思いが伝わり共感できました」
●「子供が気に入って自然素材なので安心して使えると感じました」
●「手入れがしやすく1年中敷きっぱなしでよいのですね」
●「よそで見たものより触ると全然違いますね。品質が良いのがよくわかる。もっと早くこんな品質があるのを知っておきたかった」
ギャッベとはペルシャ語で『毛足の長い絨毯』という意味です。
もともとはイラン南西部のザグロス山脈に住む遊牧民(カシュガイ族)が暑さ寒さをしのぎ快適に暮らすため、テントの下に敷く生活道具でした。
砂利や土の上に敷くため、お尻が痛くならないよう、毛足(厚み)が長く作られています。
遊牧民の女性が植物・風景など自然をモチーフにして感性で織り上げる、全て1点モノの世界に一つの絨毯です。
近年欧米を中心にデザインの芸術性に注目が集まり始め、また2012年には伝統的な織りの技法がユネスコの無形世界遺産に登録されたことから、日本でも雑誌やTVで紹介され広く普及するようになりました。
100%ウール、100%草木染めの手織り絨毯で、化学染料を一切使用していませんので、アレルギーをお持ちの方やお子様にも安心してお使い頂けます。
そして、素材のウールは吸湿性と保温性に優れているので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。
お気に入りの1枚を見つけるのは大変ですよね。
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