こんにちは!6月のギャッベ展も各所で好評いただき、多くの皆様にご来場いただきました。いつも本当にありがとうごいます😊接客させていただく中で、ギャッベの図柄(紋様)の意味についてお話させていただくことが多いので以下にまとめてみました。
↑の写真は私が2017年にイランの遊牧民カシュガイ族が住むシラーズを訪問した際に撮影したものです。高い木もなければ、色の着いた草木もなく、荒涼とした場所です。彼女達が普段見ている景色に色彩がない分、逆にギャッベには色とりどりの花や草木を表現し、自分達の願い・希望・憧れを織り込んでいるんですよ~😊
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ギャッベの模様(文様)に込められた遊牧民の願い
神様にいる天空に大きく茂っていく様子から『命』を表すモチーフです。 天国に登る階段とも言われています。また高い木は地上に伸びた高さと同じ長さだけ地下に根を張るので、丈夫で倒れない『家内安全』の意味も持ちます。ギャッベの模様の中でも一番多く登場する縁起の良い図柄ですね。
遊牧民の衣・食・住全てを支えてくれる大切な財産を表現しています。羊の毛でギャッベを織り生活している彼女達にとって欠かすことのできない大切な存在ですね。豊かな暮らしをもたらしてくれる羊への感謝の気持ちを表現しているとも言われています。
ライオンは「深い知恵や富」「力にめぐられるよう」と願うモチーフです。かつては権力の象徴として部族の長が座る場所にライオンギャッベを敷かれていたそうですよ!
ザクロは実が沢山なることから子宝に恵まれ、一族が繁栄するという意味のある吉祥文様です。ザクロ柄はファンの方も多く本当に人気のデザインですね。
遊牧民の財産である羊がオオカミに食べられてしまうことがあるため、オオカミの肉球を織り込み、魔除けを表現しています。遊牧民にとっては悪い印象のあるオオカミですが、そんな悪役を絨毯に織ることで、これ以上悪いことが起こらないという意味があります。
遊牧民はラクダにテントや身の回りの生活道具を載せて移動します。新たな土地で豊かな生活をもたらすことから「成功」のモチーフとされ、良い方向へむかうことへの願いを表現しています。
人は子供がモチーフになっていて、「子孫繁栄」「多産」「わが子への愛情」「子供の健やかな成長」という願いが込められています。
生活に欠かすことのできない水への感謝の気持ちが織り込まれています。 縦のジグザクは川を、横のジグザグは湖を表すとも言われています。
四角は「井戸」を意味し遊牧生活にとって欠かせない『大切なもの』を表現しています。また「窓」という意味もあり幸せを呼び込む入り口として「窓から幸せが入ってきますように」という願いが込められています。
一瞬ニワトリのように見えますが、ただの鳥ではありません!イランの奥深い山の中に生息し街中では生きることができない神聖な鳥。 高い空を自由に飛び神様からの使いの鳥として織り込まれています。昨年11月に当店を訪れたゾランヴァリ社CEOのはハミッド・ゾランヴァリ氏から直接教えてもらいました(^^)v
また鳥の中でも↑のような孔雀(くじゃく)は優美な姿であることから「美しさを象徴」として織り込まれています。
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いかがでしたか?ギャッベにさり気なく描かれている模樣にも、織り手の深い想いが込められているんですよ。我が家のギャッベに描かれた模様に思いを馳せてみると、より一層愛着が湧く存在になるかも知れませんね!
現在亀川で所有しているギャッベ達はオンラインギャラリーに掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。
1枚のギャッベを色んな方向、角度から写真を撮り約10枚程掲載して見ごたえありすよ♬
まさふみ
お気に入りの1枚を見つけるのは大変ですよね。
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